映画は、時代や社会の変化に合わせて、新たな表現や技術で作り直されることがあります。
これをリメイクと呼びますが、リメイク映画には、オリジナルの映画をそのまま再現するものだけでなく、ストーリーやキャラクター、舞台やテーマなどを大きく変えて新たな作品に生まれ変わらせるものもあります。
今回は、オリジナルとは違う驚きのリメイク映画を10本紹介します。
『スカーフェイス』 (1983年)
オリジナル版は1932年のハワード・ホークス監督の映画『暗黒街の顔役』を1983年にブライアン・デ・パルマがリメイクしたもので、アル・パチーノがキューバ移民のトニー・モンタナを演じ、マイアミの犯罪世界でのし上がる姿を描いています。
新しいリメイク版では、物語の舞台がマイアミからロサンゼルスに変更されており、現代の社会問題を反映した「タイムリーな」作品になると監督は述べています。
また、脚本は『ノーカントリー』で知られるコーエン兄弟が担当していることも注目されています。
グァダニーノ監督は、過去のリメイク作品にも関わっており、新しい『スカーフェイス』を通じて、現代での過剰な行動や野心への欲望を表現するキャラクターを描きたいと意気込んでいます。
『ヒート』 (1995年)
1995年に公開されたオリジナルの『ヒート』は、マイケル・マン監督が1989年のテレビ映画『メイド・イン・L.A.』をセルフリメイクした作品で、アル・パチーノとロバート・デ・ニーロが主演しました。
この小説は、『ヒート』の前日譚および後日譚を描いており、映画化される場合は、新しいキャストで描かれる可能性が高いとされています。
マイケル・マン監督は、続編映画が「とても大きな規模の映画になる」と述べており、ファンからは期待が集まっています。
現在のところ、具体的なリメイクの計画や詳細は発表されていないため、今後の公式発表に注目が集まっています。
『チャーリーとチョコレート工場』 (2005年)
この映画では、ジーン・ワイルダーが記憶に残るウィリー・ウォンカを演じ、チョコレート工場を訪れる幸運な子供たちとその家族の冒険を描いています。
2005年にはティム・バートン監督によるリメイク版が制作され、ジョニー・デップがウィリー・ウォンカを演じました。
このバージョンは、原作に忠実なストーリー展開とビジュアルスタイルで知られており、ウォンカの過去のバックストーリーも掘り下げられています。
また、2023年には『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』という新たな映画が公開され、ウィリー・ウォンカの若き日の冒険を描いていますが、これはオリジナル版やリメイク版とは直接的な繋がりはなく、ウォンカのキャラクター設定にも相違点が多いとされています。
この映画は、ティモシー・シャラメがウィリー・ウォンカを演じています。
『トゥルーライズ』 (1994年)
『トゥルーライズ』は1994年に公開されたアクションコメディ映画で、ジェームズ・キャメロンが監督し、アーノルド・シュワルツェネッガーが主演を務めました。
この映画は、1991年のフランス映画『La Totale!』のリメイクであり、スパイが家族に正体を隠しながらテロリストと戦う姿を描いています。
『バニラ・スカイ』 (2001年)
『バニラ・スカイ』は、2001年に公開されたアメリカ映画で、1997年のスペイン映画『オープン・ユア・アイズ』のリメイク作品です。
この映画はキャメロン・クロウが監督し、トム・クルーズが主演を務めています。
物語は、富と美貌を持つ若き出版社の株主デビッドが交通事故により顔に醜い傷を負い、その後奇妙な出来事に巻き込まれるというものです。
オリジナル作品でヒロインを演じたペネロペ・クルスが同役で出演しており、リメイク版でも重要な役割を果たしています。
『ジャッジ・ドレッド』 (2012年)
オリジナルは1995年の『ジャッジ・ドレッド』で、イギリスの人気コミックを原作としたSFアクション映画です。
シルヴェスター・スタローンが主演しましたが、原作ファンからは不評でした。
リメイク版は、カール・アーバンが主演し、原作に忠実な作品になりました。血なまぐさいバイオレンスが特徴です。
『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』 (1986年)
オリジナルは1960年の『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』で、人間の血を肥料とする植物と仲良くなる花屋の店員を描いたブラックコメディです。
リメイク版は、ミュージカル化された作品を映画化したもので、歌やダンスが加わりました。
リック・モラニスやスティーヴ・マーティンなどのコメディアンが出演しています。
『ジョー・ブラックをよろしく』 (1998年)
オリジナルは1934年の『明日なき抱擁』で、死神が人間の女性に恋をするファンタジーです。
リメイク版は、ブラッド・ピットとアンソニー・ホプキンスの共演が話題になりました。
死神が娘と恋に落ちる父親の感情を描いています。オリジナルとはエンディングが逆になっています。
『オーシャンズ11』 (2001年)
オリジナルは1960年の『オーシャンと11人の仲間』で、第二次世界大戦の戦友たちがラスベガスのカジノを強盗する作品です。
リメイク版は、ジョージ・クルーニーやブラッド・ピットなどの豪華俳優陣が集結しました。
戦友という設定はなくなり、銃を使わない洗練された犯罪描写が見どころです。
『リング』（2002年）
リングのリメイク映画とは、日本のホラー小説「リング」を原作とした1998年の映画『リング』を、アメリカで再映画化したものです。
リメイク映画には、2002年の『ザ・リング』、2005年の『ザ・リング2』、2017年の『ザ・リング/リバース』の3作品があります。
リメイク映画では、オリジナルの映画とは異なる設定や展開が多くあります。
例えば、主人公は女性の新聞記者に変更され、呪いのビデオの内容やサマラの過去も一部変更されています。
また、リメイク映画では、呪いのビデオを見た人が死ぬ際に、顔が歪んで写るという恐怖の演出が加わっています。
リメイク映画は、オリジナルの映画とは違う恐怖や魅力を持っており、世界中で多くの観客を惹きつけました。
最後に
以上、オリジナルとは違う驚きのリメイク映画10選を紹介しました。
リメイク映画に興味がある方は、ぜひオリジナルと比較してみてください。
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