銃・病原菌・鉄の感想と要約〜ひろゆきおすすめの本〜【人類史を学んで論破力が上がる!】

『銃・病原菌・鉄』は、ジャレド・ダイアモンドによる1997年刊行の学際的なノンフィクション書籍です。

動画でひろゆきさんが『銃・病原菌・鉄』をおすすめしています。

この本は、人類史における文明の発展に関する壮大な謎に挑みます。

なぜユーラシアの文明は他の地域の文明を征服し、富と権力を独占したのでしょうか?

その理由は、ユーラシアの人々が知的や道徳的に優れていたからではなく、地理的や環境的な要因によって農業や家畜化が早くから発達し、それが銃や病原菌や鉄といった技術的や免疫学的な優位性を生み出したからだと、ダイアモンドは主張します。

目次

人類史の謎に挑む

この本のプロローグは、ダイアモンドがニューギニアの政治家ヤリと出会ったエピソードから始まります。

ヤリは、ヨーロッパ人がニューギニア人に持ち込んだ多くの発明品や製造品について、「あなたがた白人は、たくさんのものを発達させてニューギニアに持ち込んだが、私たちニューギニア人には自分たちのものといえるものがほとんどない。それはなぜだろうか?」と尋ねました。

この質問は、ダイアモンドにとって人類史の最大の謎となりました。

なぜ世界の富と権力は、ユーラシア大陸系の民族によって支配されているのでしょうか?
なぜ他の地域の人々は、征服されたり、絶滅させられたりしたのでしょうか?

この本は、この謎に答えるために、進化生物学、生物地理学、文化人類学、言語学など、さまざまな分野の知識を駆使して、人類史のダイナミズムを解き明かそうとするものです。

農耕と家畜化の起源

ダイアモンドは、人類史における最初の分岐点は、遊牧的な狩猟採集から、定住的な農耕社会への移行であると考えます。

この移行には、いくつかの条件が必要でした。

その条件は、貯蔵に耐えうる高炭水化物の植物へのアクセス、貯蔵を可能にするのに十分乾燥した気候、そして家畜化するのに十分従順で、飼育下でも生き延びるのに十分な能力がある動物へのアクセスでした。

ダイアモンドは、これらの条件がユーラシアにおいて最も揃っていたことを示します。

ユーラシアには、オオムギや小麦などの穀物や、豆果や亜麻などの植物が豊富にありました。

また、ヤギやヒツジやウシなどの家畜化に適した動物も多く存在しました。

これらの植物や動物は、タンパク質が豊富で、種まきや貯蔵が容易で、織物や輸送などにも利用できました。

一方、他の地域では、有用な植物や動物が不足していたり、気候が適さなかったりして、農耕や家畜化が発達しにくい状況でした。

銃・病原菌・鉄の発展

農耕と家畜化が発達すると、人類社会には大きな変化が起こりました。

食料の余剰が生まれ、人口が増加し、専門化や社会的階層が発生しました。これらの要素が、技術的や政治的な革新を促進し、国家や帝国の形成につながりました。

ダイアモンドは、この過程で、ユーラシアの文明が他の地域の文明に対して優位に立つことができた手段として、銃・病原菌・鉄を挙げます。

銃は、強力な武器として、即時的な軍事的優位を提供しました。

病原菌は、家畜から人間に伝染した風土病として、免疫を持たない地域の人々を弱らせ、減少させ、支配を容易にしました。

鉄は、耐久性のある輸送手段として、帝国主義を可能にしました。

これらの要素は、ユーラシアの文明が他の地域の文明を征服し、富と権力を独占することに大きく寄与しました。

人類史の教訓

ダイアモンドは、この本で、人類史における文明の発展に関する壮大な謎に挑戦しました。

彼は、ユーラシアの文明が他の地域の文明を支配した理由は、ユーラシアの人々が知的や道徳的に優れていたからではなく、地理的や環境的な要因によって農業や家畜化が早くから発達し、それが銃や病原菌や鉄といった技術的や免疫学的な優位性を生み出したからだと主張しました。

この本は人類史のダイナミズムを科学的に解明しようとする試みとして、高く評価されるべきです。

しかし、この本には、いくつかの問題点や批判点もあります。例えば、地理的や環境的な要因だけでなく、文化的や政治的な要因も人類史に影響を与えた可能性があることや、ユーラシアの文明が一枚岩でなく、内部的な対立や競争があったことなどです。

最後に

ダイアモンドは、人類史を自然科学の観点から分析し、地理的や環境的な要因が人類社会に与えた影響を明らかにしました。

この本は、人類史の理解において、重要な貢献をしたと言えるでしょう。

しかし、この本は、人類史の全てを説明することはできません。

人類史は、多様な要因や偶然性や選択性によって形成されたものであり、単純化や一元化することはできないと思います。

この本を読んだ後、私は、人類史における文明の発展について、さらに深く考えることができました。

この本は、人類史に興味のある人におすすめです。

この本を読んで、私は、人類史における文明の発展について、新しい視点を得ることができました。

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