ワイン選びにおいて、味わいだけでなくボトルのデザインも重要な要素です。特にエチケット(ラベル)は、そのワインの顔とも言える部分。
今回は、エチケットが特にオシャレなワインを10本ピックアップしました。
これらのワインは、味の良さはもちろん、ボトルを飾るだけで空間が華やぐ、そんな素敵な逸品ばかりです。
シャトー・ムートン・ロートシルト / Chateau Mouton Rothschild
\自分の生まれ年のエチケットも確認してみてください!/
1853年にシャトー・ブラーヌ=ムートンとして知られていたワイナリーをナタニエル・ド・ロスシルド男爵が競売で落札し、シャトー・ムートン・ロートシルトと改名しました。
このシャトーは、世界で最も偉大なクラレットの1つとされており、オークの大タンクを用いる「ムートン式」の伝統的な手法で醸造され、オークの新樽に移して熟成させられています。
ブドウ畑は90ヘクタールに及び、カベルネ・ソーヴィニヨン種(80%)、メルロー種(16%)、カベルネ・フラン種(3%)、プチ・ヴェルド種(1%)を栽培しています。
シャトー・ムートン・ロートシルトは、1855年のボルドーワインの格付けで唯一2級から1級への昇格を果たした異例のワインであり、その歴史と芸術的なワインラベルで知られています。
ビセンテ・ガンディア “Whatever It Takes”
このシリーズは、世界的に有名な人物がデザインしたアートワークをボトルに採用しており、特にデビッド・ボウイがデザインしたアートワークボトルが注目されています。
このシリーズのワインは、シラーズ100%で造られ、魅惑的なチェリーレッドの色合いを持ち、ワイルドフルーツやすみれの華やかな香りがあります。
口に含むと、滑らかなタンニンが溶け込んだ凝縮された果実味が広がり、ブルーベリーがほのかに香るスパイシーな後口が楽しめます。
この特別なボトルは、ワイン愛好家やコレクターにとって大変興味深いアイテムであり、その美味しさと共に、社会貢献にも一役買っているという点で価値があります。
また、日本では限定販売されており、入手困難な逸品となっています。レストランやワインバーなどでもおすすめされているようです。
パスカル・シモニュッティ・オン・サン・バ・レ・クイユ
パスカル・シモニュッティの「オン・サン・バ・レ・クイユ」は、フランスのロワール地方で生産されるナチュラルワインです。このワインは、ガメイ種のぶどうを原料にしており、自然派ワインとして知られています。
「オン・サン・バ・レ・クイユ」はフランス語で「知ったこっちゃない」という意味を持ち、その名前はセックス・ピストルズのアルバム「Never mind the bollocks」にちなんで名付けられました。
このワインは、ラズベリーや下草、ミントの香りが特徴で、ジューシーでピリッとした味わいが楽しめると評価されています。
また、パスカル・シモニュッティはアルザスのジェラール・シュレールからワイン造りと情熱を受け継いだとされ、彼のワインはテロワールの底力を引き出すぶどう栽培を目指しています。
そのため、ワインには強いミネラル感と土壌の特徴が反映されていると言われています。
このワインは、軽く冷やしても、または常温でも楽しむことができ、和食など味の濃い料理との相性も良いとされています。
自然派ワインの中でもコストパフォーマンスが高いと評価されているようです。パスカル・シモニュッティのワインは、彼の健康状態や今後の生産について不確実性があるため、ファンからは特に貴重な存在とされています。
チャールズ・スミス・イヴ・シャルドネ
このワインは、ミネラル感とフルーティーな味わいが特徴で、特にリンゴやシトラスのフレッシュな香りが感じられます。
また、爽やかで明るい口当たりと濃厚でリッチな味わいがバランス良く楽しめると評価されています。
「イヴ」シャルドネは、ワシントン州を代表するワインメーカー、チャールズ・スミスによって創設されたブランドの一つで、彼のワインは質の高さで知られています。
ワインのラベルデザインは「モダニスト」をテーマにしており、現代的で新しい感覚を好む人々に向けた、今日買って今日楽しむためのワインとして位置づけられています。
このワインは、シャルドネ100%で作られており、ワシントン州の「リンゴの地」としての特性を反映した、爽やかさを纏う濃厚なシャルドネとして楽しむことができます。
ワイン愛好家には、そのフローラルなアロマと持続性のある爽やかな後味が特に魅力的に映るでしょう。
アレピアード・コレクション
特に「アレピアード・コレクション レゼルヴァ」は、シャルドネ、リースリング、アンタン・ヴァズの葡萄を原料に作られている白ワインで、2013年のヴィンテージが注目されています。
このコレクションのワインは、樽熟成されたリッチな味わいが特徴で、スタイリッシュなデザインのボトルが目を引きます。飲みごたえがあり、ワイン会などでの評価も高いです。
また、アレピアード・コレクションには赤ワインの「レゼルヴァ・ティント」もあり、トゥーリガ・ナショナル、プティヴェルド、カベルネソーヴィニヨン、シラーのブレンドで作られており、辛口でコクのある風味が人気です。
アレンテージョ地方の北方に位置するヘルダーデ・ド・アレピアード・ヴェーリョという美しいワイナリーで生産されており、100ヘクタールの広大な敷地には、ダムやオリーブの木があり、ロバや牛の家畜もいます。
この地域の自然環境が、ワインに独特の風味を与えていると言われています。
ペリエ・ジュエ・ベルエポック
ボトルには、1902年にアール・ヌーヴォーの巨匠、エミール・ガレがデザインした日本の白いアネモネの絵が描かれており、その美しいデザインで世界中で即座に認識されます。
ペリエ・ジュエ・ベルエポックは、シャルドネを主体としたブレンドで、繊細でエレガントな味わいが特徴です。フレッシュでデリケートな香りに、白い果実と花のアロマが感じられ、味わいはフレッシュさと洗練が素晴らしく組み合わさっています。
特に、白い蘭の花を思い起こさせるようなキュヴェと評されています。
また、ペリエ・ジュエ・ベルエポックは、舌平目や白桃、若いカブなどの食材とのペアリングが理想的とされており、高級な食材と自然にマッチするとされています。
赤い果実やイチジク、ビターレモン、つぶしたリンゴ、パン酵母が重なり合ったアロマが特徴で、豊かで生き生きとした味わいが楽しめます。
このシャンパンは、各国の王族や世界中のセレブリティたちからも愛されてきた歴史があり、その品質とデザインは、長年にわたって高く評価されてきました。
テタンジェ・コレクション
このコレクションは、優れたヴィンテージのシャンパーニュに、世界的に有名なアーティストがデザインしたラベルを施したもので、芸術作品としても価値があります。
各ボトルは、コンテンポラリーアートの分野で最も才能あるアーティストたちの助力を得て、テタンジェのグラン・クリュ・ミレジメにさらなる価値を与えるために作られました。
これまでに、アンドレ・マッソンやロイ・リキテンスタイン、今井キース・ヘリング、ラウシェンバーグ、アマドゥ・ソウなどのアーティストのデザインがコレクションに加わっています。
最新版である2016年のボトルデザインは、著名なブラジルの写真家、セバスチャン・サルガドが手掛けた作品で、ナミビアで命の源を飲むヒョウの姿を描いたものです。
これらの限定ボトルは、目と舌で楽しむだけでなく、コレクションとしても非常に価値があるとされていますが、限定版のため、常に手に入るとは限りません。
シャンパン自体は、コート・デ・ブランのグラン・クリュで収穫されたシャルドネとモンターニュ・ド・ランスのグラン・クリュで収穫されたピノ・ノワールをブレンドしたもので、フレッシュでミネラル感のある味わいが特徴です。
ブリュット・ミレジメ2008は、特に力強く、香り高く、果実味に富んだ風味が楽しめると評価されています。
テタンジェ・コレクションは、シャンパン愛好家にとっては特別な存在であり、その品質とアートの融合によって、長く記憶に残る特別な体験を提供してくれます。
ローラン・ルブレ・サ・セ・ボン
このワインはガメイ種のぶどうを使用しており、SO2無添加で造られています。
特徴としては、輝きのあるガーネット色、アロマティックで可憐な香り、そして甘やかな果実味と滑らかな飲み口が挙げられます。
また、上質なミネラル感とタンニン、フランボワーズ、ブルーベリー、ブラックベリー、カシス、アセロラの味わいが楽しめると評価されています。
ローラン・ルブレは元々木材の輸出・卸会社を経営していましたが、自然を感じながら物を作る仕事を求めて2010年にワイン造りに転向しました。
彼のワインは、環境を大切にし、自然のしくみに逆らわないよう化学物質を使わない農業を行っており、ビオロジック農業を取り入れています。
そのため、彼のワインは地中の生態系も含めた自然全てが健全であることを重視して造られています。
「サ・セ・ボン」は、軽く冷やしても、または常温でも楽しむことができ、和食など味の濃い料理との相性も良いとされています。
ナチュラルワインの中でもコストパフォーマンスが高いと評価されているようです。
ローラン・ルブレのワインは、彼の健康状態や今後の生産について不確実性があるため、ファンからは特に貴重な存在とされています。
シャトー・ラ・カルドンヌ
このシャトーは、クリュ・ブルジョワの格付けを持ち、メルロー50%、カベルネ・ソーヴィニヨン45%、カベルネ・フラン5%のブレンドで知られています。
平均樹齢30年以上のブドウから造られるワインは、豊かな味わいとスパイシーなタンニンが特徴で、ラフィット所有時のクラシックなデザインが印象的です。
シャトー・ラ・カルドンヌは、17世紀から続く歴史を持ち、ブドウ栽培の工夫やワイン造りへの最先端技術の導入など、新しい試みに精力的に取り組んでいます。
1993年に完成した広大な地下セラーは、最大保管容量が300万本にも及び、飲み頃になるまでセラーで熟成させてから出荷することが可能です。
また、シャトー・ラフィット・ロートシルトの醸造責任者だったエリック・ファーブル氏がコンサルタントを務めた後、醸造長に就任しました。
2000年にはシャトー・ランシュ・バージュ、レ・ゾルム・ド・ペズで醸造長を務めていたマガリ・ギュイヨン氏が醸造長となり、大きな注目を浴びています。
シャトー・ラ・カルドンヌのワインは、サステナブル農法によって栽培されており、環境への配慮も行われています。
ワイン愛好家にとっては、その品質と歴史、そして環境への配慮が融合したワインとして、特別な存在となっています。
バーン・コテージ・ピノノワール
このワインは、バイオダイナミック農法を採用しており、ピノ・ノワール100%で造られています。
バーン・コテージは、2003年に設立され、マルキス・ソヴァージュが創業者です。
彼はアメリカで農業を営む家族から生まれ、ファインワインの輸入卸事業を通じて世界中のブドウ畑を訪れた経験を持っています。セントラル・オタゴの特異なロケーションに魅了され、ワイナリーを興しました。
ワイン造りにおいては、テッド・レモンがコンサルタントとして参加しています。
彼はフランスのディジョン大学を卒業し、ブルゴーニュの著名なワイン造り手で経験を積んだ後、カリフォルニアでバイオダイナミック農法の実践者として知られるようになりました。
バーン・コテージのピノノワールは、緻密なタンニンと洗練されたフルーツ、スパイスのエッセンス、そしてミネラルが感じられると評価されています。
生産者のコメントによると、チェリー、スミレ、スパイスの美しい香りと、キイチゴと湿った川石のミネラルの要素が重なるとされています。
このワインは、**新樽の使用を20-30%**に抑え、エレヴァージュの期間は約11カ月です。
また、10~12年の熟成が可能で、時間を置くことで味わいが深まるとされています。
バーン・コテージ・ピノノワールは、そのテロワール、気候、土壌、そしてワイナリーに携わる人々の情熱を反映したワインとして、世界中のワイン愛好家から高い評価を受けています。
ラングート「ツェラー シュバルツ カッツ」
このワインは、黒猫に美味しいワインを教えてもらったという逸話から名前がつけられました。
特徴としては、ピーチのようなアロマと新鮮な酸味、そしてほんのり甘くまろやかな味わいが挙げられます。
ワインのタイプは白で、甘口から中口の味わいがあり、ミュラートゥルガウ種とリースリング種のぶどうが使用されています。飲み頃温度は5〜7℃とされており、寿司や甘酸っぱい中華料理などとの相性が良いとされています。
ラングート社は1789年にフランツ・ヴィルヘルム・ラングートによって設立され、現在ではヨーロッパ最大のワイン生産者の一つとなっています。
また、ドイツのワイナリーとして初めてISO9001を取得したワイナリーでもあります。このワインは、その可愛らしいラベルと共に、多くの人々に愛され続けているワインです。
まとめ
これらのワインは、味もさることながら、その見た目の美しさで選ばれることも多い「ジャケ買い」ワインの代表格。
おしゃれなエチケットが、特別な日のテーブルを彩ります。どれも個性的で、ワインを楽しむだけでなく、そのデザインにも注目してみてください。
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